3ヶ月に1度、年4回販売される四季報。特に6月に発売される夏号は、3月決算企業の来期予想が掲載されるので、重要度の高いものとなっています。
四季報の掲載企業数は3,500社以上、諸々のページを含めると総ページ枚数は2,000を超える圧倒的な情報量です。気になる企業を選んで読むのもひとつですが、新たな注目企業を発見するために、私は一応全企業に目を通すようにしています。
四季報チェックという儀式
四季報チェックのおさらい
富士山マガジンサービス等で定期購読をすると、発売日前日の夕方に到着するので、一晩で読めた分だけ、情報のアドバンテージを持って取引に臨むことが可能です。
相当なボリュームなので一晩で読み切るのは中々困難ですが、チェック箇所を絞れば、効率的に確認することができます。
四季報の企業情報欄の構成が分かる記事はこちら
会社四季報を使った銘柄探しのチェックポイントを確認!
手順としては、
01.売上げと経常利益の推移に注目し、数字が順調に伸びているかをチェック
02.数字が伸びていればチャートの形が上昇トレンドかチェック
この2つをひたすら繰り返して、全銘柄の中で条件を満たすものを探し出していきます。
ひとつひとつの企業をきちんと読み込めると良いのでしょうが、残念ながら時間も集中力も限りがあるので、まずは見るべき企業の候補を絞り込み、その候補を改めてしっかりと読み込むようにしています。
上記の2つに加えて、成長性のある事業分野であること、時価総額が大きすぎないこと、自己資本比率が問題無さそうな水準であること等を考慮し、投資対象となる候補を選定するといった流れです。
冊数をこなして、基礎体力をつけよう!
正直、効率的に読むといっても3,500社以上もあるので、相当の時間はかかります。
1企業平均5秒とすると17,500秒、時間に直すと5時間弱。10秒とすると、約9時間40分。修行のような作業ですが、私のような初心者にとっては、数字やチャートを読むための基礎体力を身につける重要な作業だと思います。
不思議なもので3ヶ月に一度、四季報を読む習慣を続けると、意外と読めるようになってきます。決して早いとはいえませんが、四季報が届いてから3日間以内には終わるようになりました。大体いつも木曜に届くので週末には一通り読み終わっています。継続することは効果があるものですね。
大企業も新興企業も等しいスペースに、ぎっしりと情報が詰まった四季報。3ヶ月に1度の四季報チェックという儀式を通じて、素敵な銘柄を発掘したいものです。