3ヶ月に一度発刊される「会社四季報」は、上場企業の財務データや業績がコンパクトにまとめられているハンドブックです。
全上場企業の最新状況を確認できる、投資家のバイブルとも言うべきものですが、中には、情報量とページ数に圧倒されどう手をつければ良いのかわからないという方もいるかもしれません。
そこで今回は、四季報で銘柄を探す上で私がチェックしているポイントを整理していきたいと思います。
四季報を使った銘柄探し
最初に構成を理解しよう
四季報の大まかな構成は以下となります。企業規模にかかわらず掲載スペースは同じですので、情報量に偏りが出にくく、非常に優れた情報源だと言えます。
注目すべきは「企業業績」「チャート/株価指標」「財務」の項目です。中でも「企業業績」「チャート/株価指標」は銘柄を探す上での最重要項目です。
四季報チェック手順
続いて、チェック手順です。
1.業績トレンド
最初に紙面左下の企業業績欄をチェックします。売上高・経常利益が順調に伸びているか、特に今期と来期の予測が順調に伸びているのかをチェックします。私は10%程度の伸び率を目安にチェックしています。
2.売上高経常利益率
業績トレンドがよい銘柄は、同じく紙面左下の企業業績欄で売上高に対する経常利益をチェックします。上高経常利益率が10%程度あれば、優秀だと言えます。
3.PER・チャート
業績トレンド、売上高さ経常利益率とも良い銘柄については、次に紙面上部の株価指標に掲載されているPERを確認し、今期予想、来期予想を見て割安感があるかをチェックします。上場企業全体の平均PERがおおよそ15と言われていますので、それより高いか低いかが一つの目安になります。
また、チャートが上昇トレンドを描いているかも合わせて確認します。
上記の1から3を見て銘柄を絞り込み、全てを満たすものについては、記事欄の企業としての独自性(強み)があるか、財務欄のキャッシュフローが健全かどうか、一株益が妥当かとった点を確認していきます。
この辺りは四季報の情報だけでは判断できないこともありますので、まずは「業績トレンド」「売上高経常利益率」「PER・チャート」この3つを見て、さらなるチェックを行うべきかの判断をするようにしています。
ちなみに
私はファイナンシャルアカデミーの講座で四季報の見方を学びました。
入学前に受講した無料体験学習会でも、四季報の見方についての話がありましたので、より分かりやすく説明してくださると思います。
あと、四季報は年間購読を申し込んでおくと、通常の発売日の前日に手元に届きます。一般書店で購入するより早く情報を入手することができるのは、株式投資を行う上で大きなメリットだと思います。
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